Historyの教育手法
歴史のテストの例
60分でエッセイを2本書く。例えば、Source essay と呼ばれているものについて。
- 3つの Source が与えられます。その Source を自分の考えのサポート材料として問題に取り組む。Source は3つでA4で2枚くらい。
具体的な課題
- 「Bloody Mary」は有名ですが、その影に血は全く繋がっていないが「Mary Queen of Scots(M.Q.S)」という人がいました。M.Q.S は Bloody Mary に処刑されましたが、この処刑は正しかったのでしょうか?
- Source をその場で読んで課題に取り組みます。
歴史の授業やテストでは知識を問うものもありますがほんとんどはこのような形態です。相当難易度は高いですし、本物の学習とはこのようなものだ、と何度も感心させられます。
History の宿題はやはり難しく、いつも膨大な時間をかけて試行錯誤を繰り返しています。1度だけですが朝方までやっていたことまでありました。もっとも子供はこのようなことが好きだからそこまでできるのだと思います。
これも子供が話してくれたことですが、上記の具体例では、3つの Source の主張はどれも「処刑」は正しくなかったとの主張でした。しかし、その Source はどれも「Bloody Mary」側の人達からの情報(「M.Q.S」側からではない。だから難しい)だったので、そうではない観点からの自分の知識を織り交ぜながら論理を組み立てて解答した、と言っていました。
子供と話していると中学生と話しているとは思えないと感じることが多々ありますが、それもこのような教育手法の恩恵なのかもしれません。
コメント
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●HMの意向でしょうねぇ。いいですねぇ。
●Head Masterは歴史が専門でしたね。いい学校に出会いましたね。歴史を思考材料に出来る学校は格が違ってきます。反対に暗記物と思っているHMだったら、残念な学校の大きな要素になります。
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Re: ●HMの意向でしょうねぇ。いいですねぇ。
コメント下さいましてどうもありがとうございました。
歴史と英語の授業が特に高度だと感じています。特にこの歴史の教師が目指すレベルについていこうとするとただ頑張るというだけでは難しいように感じています。やはり12歳までのベースとなる思考力があってはじめて伸びていけるのだと痛感しています。