自己紹介
- 地方より数学者を志して上京、6年間好きなだけ数学をやりましたが、センスのなさを痛感し修士課程を終えた段階で就職
- 10年以上前に渡英して以来、紆余曲折しながら現在ロンドン在住
- 妻と子供2人の4人家族
- QMC : Quadri-s Maths Club 4つのSを大切にする算数クラブ
興味や夢
- 学生のときから教育に興味を持ち続けています
- 中学生以上に数学を教えることはある程度イメージがわきますが、小学生に算数を教えることについては神秘的であり謎でもありました。
- 小学生を教えることは中高生を教えることと別次元のことでは
- ある程度の数学的な概念のある生徒に教えるのは簡単だが、そもそもそのような概念の全くない子供に教えるというのは想像もつきませんでした。荒く言ってしまえば中学生以上の数学は誰でも教えられるし、誰が教えても大差ない。しかし、小学生となると話が全く異なるのではとの疑問を持ち続けていました。
- 優秀な人ほど特別な教育を受けていない場合が多い
- 私が大学の研究室にいたときに不思議に思っていたことです。もちろんすべてではありません。幼少期や児童期を野生児のように過ごし、普通に公立校から進んできただけなのになぜそんなにできるのか、など素朴な疑問がたくさんありました。
- このような疑問にすべて答えてくれたどんぐり倶楽部の理論
- 私にとってこの理論はニュートンの万有引力の発見やコペルニクスの地動説に匹敵する歴史上の偉業として心に刻まれています。ですからQMCもどんぐり理論がすべてのベースとなっています。私の人生で最も感銘を受けた出会いのひとつです。正しいと確信し、出会ったときから我が子とこの理論とともに歩んでいます。
- 将来の夢
- この理論をベースとしロンドン在住の方のために算数・数学の教室を開いてみたいと思っています。
算数や数学への思い
- 私は片田舎で生まれ育ちました
- 随分昔ですので当然、児童期の勉強は学校のみでした。小学生のときは、間違えると先生からひどくおこられるので授業中はいつもびくびくしていた記憶ばかり残っています。
- 小4の頃、教科書とは別に先生が算数文章題を出し、学校でやったり宿題でやったりしたことがありました。私は全く歯が立たずくやしくて、6歳上の姉にしつこく教えてと言って習った覚えがあります。今思えばそんな体験がほんの少しでも思考力を養成してくれていたのかもしれません。
- 高校の頃から本格的に数学をやりたいと思い始めました
- 高校の数学くらいからやっと楽しく感じるようになった気がします。
- 大学の数学科に進学してからは解析系を専門とし思う存分やりました。
- そのときは数式を動かして理解しているように思っていましたが今思えばその背景には、ぼやーっと常にイメージがありました。
- 自分が受けてきた児童教育への疑問
- 大学で現代数学に触れてみて児童教育に大変疑問を感じています。
- 例えば、少なくとも単純計算の過剰な訓練などは全く数学には通じていないと感じます。現代数学になってくると、数字の四則演算だけなどありませんし、演算といっても関数空間上で行われるものであったり、もっと深い思考力(イメージ力)を要することばかりです。先につながらない勉強はやはり無理と無駄が多いと思います。
- すべてにおいてセンスが試された
- 先端に近づけば、その先どういう方向に進み、どのような問題に取り組むのか自分で判断しなければいけないので、あらゆることについて今までどのようにセンスを磨いてきたか問われます。
- 解答が始めからある問題を時間内に解くこととは全く異なります。このようなことはあらゆる分野で共通しているように思います。
- こんな思いからQMCを始めました
- 今思えば、修士で限界を感じたのは、きっと自分の思考力つまりイメージで捉える力の限界だったのかなと感じています。児童期にもっと思考回路を養成してもらえていたら、なんて今更思ったりします。
- 本来生まれたときにはだれもが持っている力を今は大人が人為的に削いでしまっている。そんな状況を何とかしたいという思いでこのサイトを運営しています。
私の哲学
- 「もし、地球が100人の村だったら・・・?」出所 「転ばぬ先のツイ」より
- 57人のアジア人、21人のヨーロッパ人、14人の南北アメリカ人、8人のアフリカ人がいます
- 52人が女性で、48人が男性です
- 70人が有色人種で、30人が白人です
- 70人がキリスト教以外の人で、30人がキリスト教の人です
- 6人が全世界の富の59%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍です
- 80人は標準以下の居住環境に住み、70人は文字が読めません
- 50人は栄養失調に苦しみ、1人が瀕死の状態です
- 1人は今、生まれようとしています
- 我が子を何とか6人の中に入れようと必死になっている
- 少しでも我が子に良い生活や人生を、と思い特別な6人の中もしくはその近くに入れるようにしたいと考えている人が多くいるのではないでしょうか。私も以前はそうでした、そしてそれはそれで現時点では仕方のないことだとも思います。しかし、このサイクルが持続可能なことであるとはどうしても思えないのです。
- この枠組みを変えることができる人を育ててみたい
- どんぐり理論をベースに育った子供たちがやがて大人になり自分の子供にその理論を伝え、本物の思考力を手に入れた人が増えてほしい。そうすればこんなスケールの大きすぎる話も必ずしも不可能ではないとまじめに思ってます。QMCを始めたいと考えた理由を突き詰めるとこんなところに辿り着きます。