2+2=5
最近の子供の様子は反骨まっしぐら。先日も体育の教師とかなり議論になりました。
子供の通っている学校では土曜日にラグビーやホッケーなどのスポーツを他校に出かけていき試合をすることを強要されます。生徒は種目の選択肢がないので自分で選んでもいない、好きでもないスポーツを休みの日にやることを実質的に強制されています。しかもレベルわけされており、土曜日に登校しなくてはいけない生徒と全くその必要のない生徒が混在します。
土曜日は公式に学校がある日なのかどうかということも曖昧になっています。体育の教師が土曜日に出席できる生徒とできない生徒を確認したとき半数くらい行けないと答えました。
教師は始めから機嫌が悪く、あまり態度の良くない言い方で生徒達を叱ったりしていたそうです。そこで子供は我慢ならなくなりました。
子供
- 土曜日は公式に学校のある日なのかどうか。
- 実質的に強制するなら全員が土曜日に学校にくるべき。
- 現状はあまりにも Unfair で到底納得できない。
という内容のことを「紳士的」に話ました。
教師(半切れ状態)
- ラグビーがしたくないのになんでこの学校にいるのだ!(子供の学校は普通の学校で特別に運動をする学校ではありません。)
- 立派な態度だねえ。(ばかにした言い方で)
子供(すかさず反撃)
- この学校は体育学校ではないですよね?
- 立派な態度だねえ、と言われたことに対して「THANK YOU VERY MUCH!」
- 自分の言っていることが間違ってるのかどうか、いつでも呼び出し歓迎です。言いたいことはいくらでもある!
- 教師は言い返せず、しばらく黙って「ケッ」という感じだったようです。その後、当然呼び出されることはありませんでした。
子供はこのようなことがあっても動じることはほぼありません。自分の子供ながら鉄の心臓を持っていて羨ましいです。「呼び出してくれたらこちらの思うつぼなんだけどなあ」なんて言ってます。後で他の生徒達がよく言ってくれたと寄ってきたそうです。
子供は自分のゆるぎない価値観をもとに常日頃から考えているので、浅薄な教師など歯も立たないでしょう。子供はいつも言います、「僕は先生から好かれていないよ」「でも先生のペットになるのは絶対に嫌だ」「数学の先生は少しは僕のことを分かってくれているからまだいいや」などなど。
Remembrance day のときも教師とかなり議論したようでした。反抗期なのでしょう、矛先は Unfair で Respect できない教師に向いています。先生方には若気の至りだと思って相手をしてあげてください、という気持ちです。
「2+2=5」という6分50秒ほどの Short film があります。この短編動画が今の子供の生きている世界を表している気がします。
Bafta Film Awards 2012 で Best Short Film を受賞した作品で、YouTube で検索すればすぐ見つけられると思います。政治的意味合いの非常に強い作品でほんの少しやや過激な場面(大人は大丈夫)がありますので、もし見られる場合は絶対にお子さんと一緒に見たりしないで下さい。音声の言葉は何語かわかりません、英語で字幕が表示されますが、音声と字幕が無くても映像だけで十分分かります。