Maths prodigy 続き

Maths prodigy という記事がありますがその続き。少し古いのですが Growing Pains of a Teenage Genius という1時間程度のドキュメンタリーの内容について。

アスペルガー症候群の少年が数学の神童だと騒がれ、その後その少年は Open University に進み15歳で数学の学位を最終的に取得しました。

Secondary に通いながら学位取得のために奮闘しますが、次第についていけなくなって行きます。その少年はアスペルガーということで説明をするということが極端に困難な状態とのことでした。時にパニックとなり泣き崩れたりしながら数学を続けていきます。

Open University のコースを続ける過程で、最終試験で不十分だった場合、きちんと説明できればコースを継続できるが、そうでなければ学位取得は一旦保留されるという場面があります。結局、試験は不合格だったのですが、その時に Open University の教官の言った言葉は、

  • 本当にあなたが逸材ならば、あなたが私の座っている場所にいて、私があなたの場所にいますよ。

つまり、本当に君がすごいなら、この程度のことなどではなく教える側にいるのではないですか、とその少年に話している場面が印象的でした。その後、ケンブリッジの教授がその少年を心配して自宅を訪ねます。

その教授の話。

  • 先へ先へ進むのではなく、その年齢にはその年齢でやるべきことがある。
  • その年齢で習う範囲内でとても難しい問題をリラックスしながらゆったり楽しむことが長期的に見てもっとも良い。
  • Open University のコースをやるなら、片手間で99%以上の成績が取れるならばやってもよいが、そうでないならばそんなものはやめるべき。
  • その少年ならば今の時点でオックスフォードだろうがケンブリッジだろうがどこでも入れるでしょう(たぶんね)。だがそんなことに全く意味は無い。
  • Open University でやるようなことでは力をはかることはできない。最低でも数学オリンピックのようなタイプのことをやってみないと本当の力は分からないね。今の少年の力ではまだそのレベルには到達してないように見える。
  • その程度のアスペルガーなんて問題ない、いたって普通。もっと重度な子供は他にたくさんいる。

私の感想

  • なぜ Open University のようなことをそんな年齢でやらすのか。どうみても親が煽っているようにしか見えない。
  • ケンブリッジの教授と話しているときに、母親が「でもアスペルガーですからね」と発言する場面があります。私の子供は特別なんです、という自慢のように聞こえた。
  • ケンブリッジの教授が「Open Universityのコースなんかやめて4年後にケンブリッジに来ない?」と話たときにその少年は「コースはやめない」と答えていました。強烈な完璧主義がしみこんでいる感じ。
  • その少年が数学が好きなようにはとても見えない。児童期に数学の天才とメディアに騒がれ、周りに騒がれたため、数学に縋っているかのようだ。
  • つまり、数学をやっていれば周囲は自分をすごいと思ってくれる、数学を失ったら自分は自分でなくなる、というような心理状態に見えた。
  • そして、感情の伴っていない Problem Solver の典型的な例に思えた。
  • 親は子供にどうなって欲しいのだろうか、その少年は自分が将来どうなりたいのだろうか、との疑問だけが残った。

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