ステップ マイナス1

最近、どんぐり理論やどんぐりに出会ってからの約3年間についてもう一度考えてみる機会があり、子供と様々なことを話ました。いつものように、新鮮な切り口には教えられることが多いです。

  • もし自分がどんぐりを大人に教える人だとしたら、ステップ0の前にステップ-1がある。
  • 一番最初に自分が親に質問することは「あなたの子供をどれだけ知っていますか?」(ステップ-1)
  • きっとほとんどの親は一番良く知っていると考えていると思う。でも、自分のプライマリーの体験からしてそうでない場合が多いと思う。
  • では答えて下さい。「あなたの子供は、今、どんな本を読んでいますか?どんなジャンルの本が好きですか?」、「あなたの子供は、土日などの休日に何をやって欲しいと思っていますか?」、「あなたの子供は、何をたのしいと思っていますか?」etc
  • もしも答えられないのならば、「一番最初にそれをやってからにして下さい」と言いたい。
  • なぜそんなことを言うかというと、プライマリー時代の実体験からそれがとても大切なことだと思うから。
  • プライマリー時代に仲の良いお友達がいました(ずいぶん前に日本に帰国)。少なくともそのお友達の親よりも自分の方がその子のことを良く分かっていたと思う。
  • 例えば、そのお友達のお父さんはとても忙しくて土日もゴルフなどでほとんど家にいないことが多かった。普段はお父さんなんてどうでもいい、というようなことを言っていたが、実は本当は寂しくて「いっしょにサッカーをして欲しい」と思っていた。
  • お父さんは、自分がやりたいことがあるときは、土日にはゴルフには行かないから「なんなんだよ!」と益々寂しくなってしまっていた。
  • 受験のために塾に通わされており、表面的には「オレは○○中学校に行きたいんだ」と言っていたが「それは親がいつも言っている学校名で、本当は自分は受験はしたくない」と思っていた。でも「こわくてそんなこと絶対に言えない」と言っていた。
  • なぜそのお友達が受験をしたくないと思ったかというと「塾に行っていても全然楽しくなくて、今はたくさん遊びたいし、受験は高校受験でがんばれば良いんだ」と思うようになった、と話してくれた。
  • 「子供を知ってから」という意味は、なにも何年もかけてという意味ではなく1週間でも2週間でも良いから土日、本当の意味でいっしょに過ごしてあげて(サッカーを心行くまでしてあげて)という意味。それだけでもそのお友達はとても嬉しかったに違いないと思う。
  • そんな思いからどんぐりがうまく機能するためには子供→親、親→子供の信頼(trust and respect)が100%である必要がある。99%ではダメ。始めて聞くどんぐりの手法を完全に受け入れるためには、これが100%でなくては自分は不可能だと思う。
  • 自分のどんぐり理論のイメージは「ねんど」のようなもの。その「ねんど」を自分の子供に合うように形を変えるのが親。この時に、親⇔子供の信頼が「100%」でなければ子供はこの手法が正しいと信じてついて行くことはできない。少なくとも自分はそのように思った。
  • どんぐりを始めるときにパパは「これはまずいことになった」、「今までのやり方は間違っていた」、「自分の今までの人生にかけてこの手法が真理だと断言できる、もう一度だけパパを信じて、パパの言う通りにしてもらえないか」etcと言った。この言葉はどれもものすごくダイレクトで強烈で「信頼」がなければ受け入れられるものではなかった。とにかくあのときのパパはものすごく鬼気迫っていて、迫力があった。(注:この時、私はできるかぎり今まで間違っていたことを謝った。そしてどんぐり理論がなぜ真理だと思うのか、感じるのか、なども可能な限り説明した。)

子供が言う「1週間でも2週間でもいいから」というのはまさにリセット期間に相当することだと思うのですが、いつものことながらいろいろなことを良く見ているし、考えています。まだまだいろいろなことを話ましたが、子供も私もこのような会話が大好きです。楽しい時間であり、子供にとってはストレス解消にもなっていると思います。

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