Young enterprise day

学校でenterprise dayという授業がありました。銀行をretireした人がY6の授業を1日やります。内容は金融です。

  • 国別に生徒を分けますが生徒が好きな国を選びます
    • アメリカ
    • 中国
    • フランス
    • メキシコ
    • バングラデッシュ
  • 所持金と所有物がありますが国によって金額や持っている量が違います
    • アメリカ:お金1000、鉛筆2本、色鉛筆2本、鉛筆削り1個、はさみ1個、型(八角形、三角形、四角形それぞれ1つ)、紙4枚
    • 中国:お金500、鉛筆1本、色鉛筆2本、鉛筆削り1個、はさみ1個、型(八角形、三角形それぞれ1つ)、紙2枚
    • フランス:お金250、鉛筆1本、色鉛筆1本、鉛筆削り1個、はさみ1個、型(三角形1個)、紙1枚
    • メキシコ:お金100、鉛筆1本、色鉛筆1本、はさみ1個、型(四角形1個)、紙2枚
    • バングラディッシュ:お金30、紙1枚
  • 所持金と所有物は次のような象徴となってます
    • お金:その国の豊かさ
    • 鉛筆、色鉛筆、鉛筆削り、型、はさみ:その国の生産工場や生産物
    • 紙:その国の資源
  • それぞれの国は紙を型に合わせて切ったり色を塗ったりして製品を作り他国に売ります
    • 型はきれいにできているものそうでないものによって値段が変わってきます
    • お金は銀行で借りることができるほか、国同士で貸し借りできます
    • 道具は銀行で買うことができるほか、国同士で売買できます
    • それぞれの国は他国と協力関係を築いたりすることができます
    • 時に経済の好況、不況があり製品の値段が高騰したり暴落したりします

以上のような条件のもと各国がどれだけお金を増やせるかというゲームです。

  • ゲームに入る前にとても基本的な金融の知識について説明をしてくれます
  • 私の子供はバングラデッシュを選びました
  • 結果(所持金)
    • アメリカ:2200
    • 中国:1200
    • フランス:900
    • メキシコ:900
    • バングラデッシュ:360
  • 銀行から招かれた人達の評価
    • アメリカを選んだ子たちは俺達が1番だとおおはしゃぎしていたそうですが、結果はバングラデッシュのダントツ1位で終わりました
    • バングラデッシュがこれだけお金を増やしたのは過去最高だと驚いていたそうで、普通は50とか60だそうです
  • 私の子供の戦略
    • 役割分担を決めます。私の子供はリーダーとしてゲームメイクをします。
    • とにかく紙1枚とお金少ししかないのでどうにもならないため最初にリスクを取ってお金を借りて、鉛筆、色鉛筆、はさみ、八角形の型を買いました。
    • 売り上げの一部をあげるという約束で中国から道具を少し借りることにしました。
    • 指先の器用な子は型通りに丁寧に切り取ったり色を塗ったりしています。その間に私の子供は他国と協力関係を作ろうとフランスやメキシコに交渉に行きます。しかし、どの国も相手にしてくれません。
    • そこで仕方ないのできれいな製品を作り、経済の変動を待つことにしました。
    • ベルが鳴り製品の価格が変わり、三角形と四角形の値段があがりました。他の国はみな三角形と四角形を売ることに集中しています。うちの子供はその間に値段が下がっている八角形の型を買い集めることにしました。いづれは八角形の値段が上がるときが来るはずと予想し、そのときに他の国に型がなければ値段が高騰すると考えたのです。これは大きな賭けでもありました。
    • 予想通り八角形の値段が上がり始めましたが思ったほどあがりません。他の国はバングラデッシュから型を買うのは絶対嫌だったそうです。ですので他の国は銀行から買うことにしました。それでも値段は上がっているので利益にはなりました。
  • 私の子供の感想
    • 私の子供はこの手のゲームが大好きです。子供は自分が1番楽しんでいたと言っていました。
    • 私の子供と銀行から来た人とdebateになったそうです。
      • 銀行の人がバングラデッシュはもっとリスクを取った方が良かった、リスクを取ることは良いことだ、と論評したときに私の子供はすかさず反論します。
      • 最初にリスクは取って材料など買ったし、その後もローンをすることはリスクが高すぎる、どう考えても借りたお金を返せるとは思えない。ローンは返すときには1.5倍くらいにはなってるでしょう?と。
      • 今回は利息の概念は無しでやりましたが私の子供は納得いきません。現実の世界ではローンは返すときには1.5倍とか2倍には少なくてもなっているでしょう?と食い下がります。銀行の人たちは子供達に分かるように説明できません。
      • 結局、銀行の人はそれでもリスクは取った方が良いと言い続けただけでした。子供は全く納得いきませんでした。
      • 簡単には終わりません。今度は、八角形の値段はどうして高騰しなかったのか?との質問攻めです。
      • 普通、八角形を作ることができなくなって八角形が少なくなったならもっと値段は上がってもよいはずだと私の子供は主張します。銀行の人も確かにそうだが今回はこれで、という感じでお茶を濁します。私の子供は、銀行の人達がマニュアルをただ読みながらゲームを進めるだけでつまらなかった、もっと現実に近いようにしてほしかったとダメ出しをします。
      • 銀行の人達もたじたじで子供に分かるようには説明できませんでした。クラスの先生はその話の流れが全く分からなかったらしく、普段は大声をはりあげているがその時だけは隅の方で自分には話を振ってくれるなという感じで隠れるようにしていたそうです。
    • 私の子供が他のお友達と話しをしたようで、他の子はただ色塗りをするだけでつまらなかったな、とか言う子ばかりだったそうです。こんな貴重な経験をできることはめったにないのにもったいないね、と私の子供は目を輝かせて話をしてくれました。
  • 私の感想
    • 私の子供はゆっくりお絵かき算数を楽しく継続しているおかげでこの手の思考力を要することが大好きです。
    • このような授業は子供が多く集まる学校ようのな場所でしかできません。英国ならではのすばらしいカリキュラムだと思いました。学校に行かなくてもお絵かき算数で思考回路は作成できます。しかし、グループで戦略を練って行うような本当に思考を要することは家ではできないので本当によかったと思いました。
    • 個人でやるものよりも団体で戦略や戦術を工夫するということが大好きです。ですからfootballのようなみんなで力を合わせてやるようなスポーツが水泳などの個人競技よりも好きです。
    • fun maths tournamentのときもそうでしたが、全体を俯瞰して戦略的に考えていることに驚きました。
    • この日の夜も子供の興奮はさめやらず、私との議論が続きました。内容は、なぜアジアがEUのように協力してひとつの地域のようにして世界で競争しないのかなど多岐にわたりました。普段からこのような話はしているのですが、この授業のおかげでより理解が深まった、と子供は喜んでいました。

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