Private Peaceful

映画化もされた小説のタイトルで、Y7のときに学校で教材として使われました。子供がこのストーリーを思い出したときに家庭での過ごし方で思い出したことがあると言って話してくれました。

このストーリーは戦時中の話で、主人公は戦場に共に出た兄弟です。お兄さんが戦場から一時実家に戻り、再度戦場に出たときに弟から家はどうだったか聞かれたとき、

「戦場と家庭をごちゃまぜにしたくないから戦場で家の話はしない」

と弟に話す場面があります。

子供は、小さいときから家と家の外を絶対的に区別したくて、家はシェルターのように特別だったそうです。

ですから家では一切英語には触れたくなかったそうです。どんぐりは日本語も難しいし大変だったでしょうと聞いたとき、「日本語で本当に良かった」と話してくれました。

子供にとって、特に小さい時は家の外は戦場のように過酷な場所だったに違いありません。家で英語を使うことは、このストーリーのように戦場と家をごちゃまぜにすることと同じで嫌だったそうです。

家と家の外をそこまで区別して、家だけが唯一の救いの場だった、というのは始めて子供から聞きました。想像以上にストレスがかかっていた状況を理解してあげられなかったことを今更ながら本当に申し訳ないと思っています。

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