子供達の実力

子供には仲の良い日本人のお友達がいます。子供がそのお友達と昨年の School tour のときに話をしたときのことを教えてくれました。

そのお友達は日本から英国に来てまだ間もない状態でした。日本の学校では誰かがだれかをかばったり、いじめられている子を助けたりということはあまりない、ということを話してくれたそうです。うちの子供はそれに驚いたし、そのお友達はそうでない今のクラスに驚いていました。

子供の今のクラスは Reception からずっといっしょです。そして過去のクラスや他の学年と比較してもかなり違っていて良い意味で特殊な雰囲気をもっています。

例えば、何かいじめのようなことがそのクラスで起きたときに黙ってそれを見過ごすようなことはまずありません。いじめた側はクラス全体から徹底的に非難されます。また先生が Unfair なことをある子供にしたりすれば他の子供たちはその子を守ろうとします。良い悪いは別にして、ある子が何か先生にしかられるようなことをしてしまった時、他の子がそれは自分がやった、その子は何もやっていない、とかばうということまでありました。

新しく入ってきた先生でクラスの副担任がいるのですが、その先生があまりに Unfair であったため、クラスで「Unfair」の大合唱となり収拾がつかなくなりました。過去そのクラスを担当したことがある先生がディベートをしようと持ちかけてくれて徹底的にクラスでディベートをしたそうです。

その時、そのディベートをしてくれた先生は、実はそのクラスでは大変不人気で子供達から全く相手にされていなかった先生です。しかし、その先生は「そのクラスの子供達が自分のことを良く思っていないことを知っている、すまないと思っている。現在そのクラスの担任(学校で最も子供達から尊敬されており、とても腕の良い副校長)には正直絶対かなわないと思っている」という話をしたそうです。そのときクラスの子供達は全員拍手で反応したそうです。

2時間近くのディベートでも全く収まる気配がなかったので最後にその批判の的になっている副担任への自分の思いや意見を手紙に書くということにしてその日を終えたそうです。ディベートを提案してくれた先生は、その手紙を現在の担任(副校長)に「どんな高度な教育専門書よりも貴重で価値があるものなので大切に読んでください」と言って渡したそうです。

翻って批判の矢面に立たされている副担任は、次の日から突然猫をかぶったようにやさしくなったということです。しかし、それが子供達のためではなくマネジメント向けの顔であることは子供達全員がお見通しです。

そして、その教師は「大半のことは自分の責任ではない(子供たちが悪い)」と言い放ったそうです。そのような教師は、おおよそやってはいけないことをすべて正しいと信じ込んで子供達に強制したりします。そのような教師や学校から子供達を守らなければなりません。

とにかくリセットとゆっくり丁寧がすべて。

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