ある恩師の言葉

学生のときにお世話になった数学者の先生との会話の中で出てきた言葉である。

「数学をやるには、鍛えようのないとてもナイーブな感覚が必要だが、そういう感覚が潰されている学生が多い気がする」

私が20歳のときに聞いた言葉である。どのような感覚なのか、自分にはその感覚があるのか、鍛えようがないとはどういうことなのか、非常に印象深くてその後ずっと心に残っている。

分かるような気がするが心の底から理解することができなかった。でも、今はそれは思考回路のことではないかと思っている。

12歳を超えたあとはもう鍛えようがない。12歳以降はそれまでに培った思考回路を駆使するしかない。

鍛えようのないナイーブな感覚とは、豊かな感情に裏打ちされた非常にすばらしい具象思考をベースに超高度な抽象思考ができるセンス、のことなのだろう。つまり、12歳頃までしか養成できない思考回路のことである。

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