子供のことなどお構いなし 続き

某有名校ではkey stage 3も試験範囲に入っているようです。実際の試験問題は公開されていないですが、この辺では良く知られたことです。tutorや専門の塾から漏れてきた話なのでしょう。

このようなことを一部の selective school がやるから、学校のカリキュラムを無視して塾などに子供を入れてしまう親が増えるのです。そこで行われていることは猛烈な先行学習です。学習の先取りは、子供にとって良いことはひとつもありません。

幼児期に時計の読み方を覚え込ませて、この子は天才かもしれないといっているのと同じです。時計は読めるようになったかもしれません(知っているだけ)、ではこのようなことを考えたことはあるでしょうか。4時と5時の間で長い針と短い針がぴったり重なるのは何時何分ですか(深い理解)。大人でも簡単には分からないはずです。

本当は表面的な知識を知っているだけなのに「まだ習っていない難しいことを自分はできる」、という薄っぺらい自信とプライドをどこまでも高めてしまいます。しかも教師によっては、そういう子供をできる子として持ち上げてしまうので、勘違いが更にひどくなってしまいます。

知識を使えるレベルに持っていくには多くの時間を必要とするのに、猛烈なスピードで次から次へと表面的な知識を得るだけに時間を使ってしまう。浅はかとしか言いようがなく、そうされてしまった子供がその後どのような反応を示すかなど火を見るより明らかです。

そのようなことを助長する学校は本当に良い学校なのだろうか。ほとんどの子供を犠牲にして、傑出した一握りの子供を取りたいか、本当に無知で愚かな学校かのいずれかです。恐らく前者でしょうが、どちらにしても多くの子供にとっては迷惑でしかありません。

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